コラム
- 2019/06/03
- 院長コラム
エナメル質形成不全に地域差あり
エナメル質におこる疾患に、エナメル質形成不全がある。
中切歯(真ん中の前歯)と第一大臼歯のエナメル質は出生前後に形成されるが、
そのエナメル質の形成が不全になることがある。
このエナメル質形成不全は、歯の色が変化するなどの審美的な問題、
歯質低下による虫歯になりやすいなどの問題がある。
そんな中、小児のエナメル質形成不全の割合が、西日本で高く、東日本で低い、
西高東低の分布を示すことが発表された。
全国規模の調査で、エナメル質形成不全の有病率や、地域間格差が明らかになった。
調査の結果、全体として西高東低なのだが、エナメル質形成不全の有病率が最も高い四国は、
最も低い東北と比べて2.4倍にもなるそうです。
エナメル質形成不全は妊娠中から乳幼児期までの歯の形成時期の様々な要因によっておこるとされている。
乳歯の形成不全は早産や栄養障害、妊娠中の薬物の服用などで起こる。
永久歯の形成不全は感染症、栄養障害、乳歯の虫歯、外傷などにより起こるが、
なぜ地域差が生じるかは不明である。
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