コラム
- 2016/01/13
- 院長コラム
歯科衛生士による初期治療
歯周病とは、歯の周囲に付着した歯垢(プラーク)が歯と歯肉の隙間に入り込み歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
外から一見してわからない歯肉の溝の中で起こるので気づかないうちに進行してしまいます。
歯垢には非常に多くの細菌が含まれており、細菌の出す毒素が歯肉の炎症を引き起こし、歯を支えている骨を溶かします。
歯を失うケースの実に60%が歯周病によるものであるにもかかわらず、初期、中期に及んでも痛みがないので、放置してしまいがちです。
早期に発見し、処置をすれば、歯科衛生士による衛生指導のみで完治することも多い病気です。
当院では歯周病の治療に力を入れており、歯科衛生士による歯周病処置で治らない時には再生療法や歯周外科処置を行います。
また、歯周病を悪化させる要因の一つに喫煙があげられます。
三大有害物質であるニコチン、タール、一酸化炭素をはじめ、煙草には約200種類もの有害物質が含まれています。
1.ニコチンは強力な血管収縮作用を持つので、歯周病によって歯肉が炎症を起こしても出血が抑制されてしまい、歯周病であることに気づかずに症状が進行してしまいます。
2.タールは歯の表面に黒褐色に沈着し、不快な外観を作り出します。またタールは発ガン物質としても有名です。
3.一酸化炭素はニコチンとともに免疫担当細胞の活動を著しく低下させます。これらの有害物質は相乗作用によって歯周病を悪化させ、また治癒後の経過にも悪い影響を与えます。
上記のように煙草は歯周病はもちろん健康全般に悪影響を及ぼします。
院長:三光義男
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