コラム
- 2016/04/18
- 院長コラム
歯胚を分割して歯を増やす技術を開発。
新たな歯科再生医療に期待が集まる。
現在の歯科医療では、歯を喪失した場合、入れ歯やブリッジ、インプラントといった人工物で代替し、
咀嚼機能を回復する治療法が一般的だ。
しかし、これらの治療法だけでは歯の生理的機能を完全に回復することは難しい。
より生物学的など機能を付加し、周囲の組織と連携して機能する歯科再生治療に注目が集まっている。
そんな中理化学研修所多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チームが、マウスをモデルにした研究で、1つの歯胚を分割し複数の歯胚を発生させる歯胚分割技術を開発した。
この技術を発展させ人間に応用することができれば、免疫的拒否反応を受けることなく歯の数を増やすことが可能になる。
先天性歯胚欠損や何らかの理由で人の助けになるだろう。
近い将来、歯を失っても困らない世代が訪れるかもしれない。
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