コラム
- 2022/03/14
- 院長コラム
エタノールの相反する2つの作用
口腔内細菌がアルコール飲料由来のエタノールから、
発がん性物質であるアセトアルデヒドを産生し、
口腔がん発生のリスク因子となる可能性があるという。
また他方では、高濃度のエタノールは洗口剤として用いられ、
口腔内細菌を静菌・殺菌する作用がある。
この2つの相反する作用は、その濃度により変化するらしい。
アルコール飲料相当の中濃度のエタノールでは、
口腔内細菌に対する静菌・殺菌作用は低く、
むしろアセトアルデヒド産生能が高くなってしまうことから、
長時間および頻繁な飲酒は、口腔がん発生リスクを高める可能性があるみたいだ。
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