コラム
- 2015/06/25
- 院長コラム
歯の喪失や歯並びの崩壊につながる無意識の咬みしめは日中にもストレスで。
ストレスや習慣によって起きる咬みしめは、過度になると歯や身体に悪影響を及ぼすことがある。
これまで、睡眠中に歯ぎしりをしている人は歯のすり減りが早いと言われてきたが、睡眠中よりも日中の無意識の咬みしめの方が歯の喪失に深く関与していることがわかった。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究所(歯)咬合・有床義歯補綴学分野の川上滋央助教、皆木省吾教授らの研究グループは、高精度の筋電計を用いて、昼夜を通じて咬筋(咬みしめる筋肉)の働きを解析。その結果、睡眠中よりも日中の無意識の咬みしめが多く認められた。
1~2Hzの周期的収縮(中程度の力で「グッグッグッ」と周期的に力を入れているもの)が、歯の喪失や歯並びの崩壊に深く関連づけられたという。
歯を失う原因はう蝕や歯周病がほとんど。そのため、歯科医院ではその治療に重点がおかれている。
しかし、それらの治療を行っていても、歯を失い、入れ歯になっても痛みが続く場合がある。
川上助教によると、このような歯の喪失に、日中の無意識の咬みしめが関与しているとのこと。
日中の咬みしめと歯の喪失が関連付けられたことは、これからの予防歯科学に影響を与えるとともに、義歯の作り方、顎関節症の治療に役立つのではないだろうか。
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