コラム
- 2018/04/30
- 院長コラム
CPC配合口腔咽頭用スプレーの殺菌力は唾液や希釈の影響を受けにくいことが判明
最近よく目にする殺菌剤配合口腔咽頭用スプレー。う蝕や歯周病、口臭の予防として、口腔内や喉の除菌を目的としているが、スプレー剤が噴射される口腔内は常に唾液が分泌されており、唾液による希釈が殺菌力にどう影響するのかは十分明らかになっていなかった。そんな中、サンスターが実使用時に生じうる唾液の添加や希釈が殺菌量に及ぼす影響力を検証したという。
その結果、0.3%CPC剤は、試験薬剤を512倍まで水に希釈しても1分以内での殺菌が可能だったが、0.5ヨウ素剤は32倍以上、0.45%PVP・I材は8倍以上で30分でも殺菌効果が見られなかった。唾液を添加した場合では、3種ともに試験薬剤の濃度が薄いと唾液添加の影響を受けて殺菌にかかる時間が増えたが、0.3%CPC剤は他の2剤と比べ、より薄い濃度でも唾液添加による影響が小さく殺菌効果が維持されていることがわかった。常に唾液が分泌されている口腔内では、10分で数十倍、20分で数百倍、30分になると数千倍も希釈が進むと考えられるが、今回の研究でCPC配合の口腔咽頭用スプレーの有効性が確認されたといえよう。
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