コラム
- 2018/08/27
- 院長コラム
平成28年度の健康寿命最新値を公表。平均寿命との差を縮めることが重要。
平成28年度の健康寿命は男性が72.14歳、女性は74.49歳だった。これは3年ごとに実施される国民生活基礎調査をもとに、厚生労働科学研究チームが算出したもの。前回調査に比べ、男性が0.95年、女性が0.58年延伸した。
一方で、平均寿命と健康寿命の推移を見てみると、どちらも延伸しているが、その差を見ると、22年時には男性が9.13年、女性が12.68年、28年時には男性が8.84年、女性が12.35年とわずかしか縮まっていないのが現状だ。日常生活に制限のある「不健康な期間」の拡大は、個人や家族の生活の質の低下を招くとともに、医療費や介護給付費などの社会保障費の増大にもつながる。国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口によれば、今後も平均寿命は延びていくことが予測されており、その延び以上に健康寿命を延ばすことが重要だ。歯科では、8020運動の更なる推進はもちろん、う蝕や歯周病予防の啓発活動に力を入れていかなければならないだろう。高齢化社会においての歯科の役割は大きい。
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